ナツのsorary

小説 おしゃれ 携帯やブログ設定など連載中です!

【I know...】後悔なし。【ミステリー小説】

体中が返り血でいっぱいだった。もう、何をどうしたか

覚えていない。今わかるのは、目の前にはある【カタマリ】と

異様な程の疲れだった。自分でもびっくりするぐらい冷静だった。

この【カタマリ】はどうしようか・・・。

とりあえず、近くにあったキャリーケースに押し込もうとしたが

血がしたたりそうなのもあり、ゴミ袋にいれてキャリーケースに

押し込んだ。

ここにいた時間はどれぐらいだっただろうか。

もう、太陽はだいぶあがっていた。昼過ぎだろうか。

 

俺に時間はない。

とりあえず、鍵をしめ。キャリーケースを引きずり

車に詰め込み。自分の家まで車を走らせた。

 

家に着いた頃には、15時近くだった。

返り血と自分の汗で、かなりひどい臭いだった。

シャワーを浴び、とりあえず服を着替えたかった。

車の中のあの【カタマリ】はどうしようか・・・。

山に捨てるか・・・。近くの山までかなり距離はある。

行きかえりの往復を考えると。20時までにギリギリ

間に合うか・・・。もう選択肢はない。

この【カタマリ】を捨て、急いで家に戻る。

 

急いで車に乗り、近くの山まで急ぐ。

だいたい2時間ぐらいはかかるだろうか。

車中の中では、ナツノの事しか考えれなかった。

なんで、俺に犯された事を黙っていたんだろうか。

まぁ、言えるわけないか・・・。

 

結婚式前か、結婚式直後でそんな事があり、俺との関係を

考えれば言えるわけない・・・。誰かに相談はしたんだろうか。

一人で抱えていたんだじゃないだろうか。

なぜ、俺は気づいてあげれなかったんだろうか・・・。

考えても答えのでない事ばかり考えていた。

 

山に着いた・・・。

もうすぐこの【カタマリ】を処分できる。

コイツを殺したことで、何も変わらない事はわかっていた。

でも、後悔はない。

少し登った所に、キャリーケースを投げ捨てた。

1週間もすれば見つかるだろう。

それでも、良かった。

いまのところはなにもわかっていない。

あの【オンナ】がなぜ、ナツノの事を知っているのか

なぜ【速水裕二】とナツノの事を知っていたのか。

今日の夜にはわかるはず。

車に乗り家までの道を急いだ。

 

もしも、ナツノが戻ってきたら俺が捕まるまでの時間を

幸せに過ごしたいと思う。

ナツノが得意なハンバーグを作ってもらおうかな。

腕枕をしてあげたいな。

こんな俺をきっとナツノは許してくれないだろう。

俺が捕まる前に、離婚しよう・・・。

それが、ナツノの為だろう・・・。

もうすぐ、家に着く。

30分ぐらいの余裕がありそうだ。

あの【オンナ】の考えはわからないけど、ここまで

させられたんだ。した・・・の間違いか。

 

まだ、俺の身体からは血の匂いがする。

まだ、手にはダンベルの重みがある。

 

電話を持つ手に力が入る・・・。

あと、2分で20時・・・。

 

電話が鳴った・・・。

「もしもし」

 

 

 にほんブログ村 恋愛ブログ